【銘柄分析】AT&T(T)の企業分析
AT&T(T)について
AT&Tはアメリカ最大手の電話会社で、日本におけるNTTドコモのような携帯電話、インターネット接続、データ通信などに関わるネットインフラを主として、ワーナーメディアやケーブルTV等のメディア事業を手掛けている企業です。
昔から配当貴族銘柄として有名で、今現在も35年連続増配を達成しており、配当利回りが現在7%超えとなっています。
そんなAT&Tですが、最近株価が暴落しています。
■日足チャート
テクニカル的にはMACDは下げるトレンドが継続していますが、RSIが20と極端に低い状態となっています。
ここで30年範囲の月足チャートを見ると、歴史的にもここまで下がることは珍しく、サポートラインにそろそろ到達するぐらいの水準まで来ています。
■月足チャート
一方、現時点の配当利回りは7.77%と高配当となっていますが、営業利益は安定して15%程を維持しており、ネットインフラは今や必需品のため急な業績低迷や配当減少も考えにくいです。
現時点で35年連続増配中です。
損益計算書
(単位:百万ドル)
2016/12 連
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2017/12 連
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2018/12 連
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2019/12 連
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同業種平均
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発表日時
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2017/01/25
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2018/01/31
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2019/01/30
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2020/01/29
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決算期 連・単
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連
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連
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連
|
連
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売上高
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163,786.00
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160,546.00
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170,756.00
|
181,193.00
|
19,850.97
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売上原価
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76,884.00
|
77,810.00
|
79,419.00
|
84,141.00
|
7,158.91
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販売費一般管理費
|
36,310.00
|
35,290.00
|
36,678.00
|
39,490.00
|
5,426.42
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営業利益
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24,347.00
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19,970.00
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26,922.00
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27,955.00
|
2,603.56
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税引き前当期利益
|
19,812.00
|
15,139.00
|
24,873.00
|
18,468.00
|
2,100.88
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当期利益
|
12,976.00
|
29,450.00
|
19,370.00
|
13,903.00
|
1,485.36
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減価償却費
|
20,661.00
|
19,761.00
|
20,103.00
|
20,285.00
|
3,498.09
|
研究開発費
|
1,649.00
|
1,503.00
|
1,194.00
|
1,276.00
|
161.98
|
EPS
|
2.10
|
1.49
|
2.75
|
1.90
|
58,935,484.39
|
潜在株式調整後EPS
|
2.10
|
1.49
|
2.74
|
1.89
|
58,935,484.39
|
一株当り配当
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1.92
|
1.96
|
2.00
|
2.04
|
1.20
|
コロナの影響でBPが連続増配中断したりと、連続増配が35年続けているから安心、ということはないですが、この財務状況でいきなり崩れることは考えにくいです。
落ちるナイフを拾うことはやめたほうが良いですが、テクニカル的に指標が上向いたときには買い時がやってくるものと思います。
一方AT&Tとなにかと比べられることが多いVerizonも業種が同じなのでここ数日は下げていますが、歴史的に見ると高値圏に来ていると言えます。
■VZ月足チャート
Verizonは営業利益率がAT&Tよりも高く財務状況は健全と言えますが、現時点ではAT&Tのほうがかなり割安なので、どちらか一方を買うとするならば私はAT&Tをおすすめします。
もちろん、落ちるナイフは掴まないように気をつけてください。
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