株の売買判断方法について(テクニカル分析、MACD編)
ときわ流テクニカル分析について(前編)
今回は私のテクニカル分析方法についてご説明いたします。
長くなりますので今回はMACDのみです。
<はじめに、注意事項>
人によって投資スタイルはいろいろです。
そして、投資スタイルは自分で調べて自分で試してどうだったか、経験して初めて身につくものと私は思っています。
誰かの言いなりで投資するだけだといずれボロが出て、今回のコロナショックのような有事のときに痛い目にあう場合がほとんどだと思います。逆にそういった損した経験も、自分で考えて自分の糧にすることができれば、今後は武器となっていきます。
大事なのは「なぜそういう投資手法なのか」ということを自分の中に信念として持つことであり、一時の気の迷いで投資するのは狼狽売り等を生じさせてしまい、ギャンブルのそれと同じ様になってしまいます。
人によっては「買った株を二度と売らない脳死投資法」を否定する人もいますが、それが「過去200年の実質リターンは株が圧倒しているため」という、確固たる信念が自分の中にあればそれはそれで良いと思います。
■投資200年の歴史
※株式は60万倍になっています。
私の投資手法は長期投資を基本とし、相場の騰落を見つつ少額で短期売買するといった手法になります。
長期的には上図を信じて持ち続けて(S&P500)、パフォーマンスを高めるために短期投資も織り交ぜる、といったやり方です。
今回紹介するテクニカル分析は特に短期投資で有効活用し、相場のトレンドに乗ることを目標としています。
トレンドに乗る、ということは上がるタイミングで買う、下がるタイミングで売る、といったタイミング投資ではなく、長いものに巻かれる投資のことを言います。タイミング投資は非常に難しく、正直誰にもわからないので、基本的には長いものに巻かれて、出口戦略はテクニカル分析を使って練るのが私の短期投資の基本的な動きです。
私がテクニカル分析に使う武器がMACD、RSI、ボリンジャーバンドの3つになります。
この3つはテクニカル分析の代表的な指標で機関投資家等の投資のプロもよく使うものです。これまでの経験から機関投資家もよく使う指標を使って長いものに巻かれるスタイルが自分にあっているなと思いましたので、いろんな指標に手を出さず、この3つで分析しています。
最後に、くれぐれも投資は自己責任でお願いします。
<MACD>
Moving Average Convergence Divergenceの略で読み方は「マックディー」です。
単純にGoogle翻訳に通すと「移動平均収束発散」となりますが、あまり意味は気にしないでいいと思います。
下の[MACD 12 26 close9]と書いてあるグラフがMACDのチャートを表しています。
MACDとMACDシグナルという2本のラインの交差を売買のタイミングとして用います。
動きが早いほうが遅い方を下から上に突き抜けたときがゴールデンクロス、
その逆で動きが早いほうが遅い方を上から下に突き抜けた時をデッドクロスと呼びます。
ゴールデンクロスは買いシグナル、デッドクロスは売りシグナルとして扱います。
12 26 close9の意味についてですが、MACDは「指数移動平均」を基本として成り立っており、普通の移動平均は単純平均ですが、指数移動平均は直近の株価に重み付けをしているという特徴があります。12 26 close9は短期の移動平均が12日、長期が26日で、重み付けのパラメータが9という意味です。
一般的にこのパラメータがよく使われるので、私もこのパラメータを使っています。ボラティリティが高い商品を分析するときにはパラメータをすべて半分にしたり、逆にボラティリティが低い商品ではパラメータを伸ばしたりします。このとき各数値の割合はそのままにするほうが、一般的に使われているパラメータから乖離しないので良いです。
また、ゴールデンクロス、デッドクロス共にシグナルの強弱があります。突き抜け方によって強いトレンドなのか、弱いトレンドなのか、そもそもフェイクシグナルなのかを自分で判断していく必要があります。
以下は金の日足チャートですが、丸で囲っているところは当たっていますがそれ以外は当たっていません。
このようにMACDである程度トレンドの目安を見つけることが出来ますが、当然当たらない場合もありますので他の指標も合わせて確認し、最後は自分で売買判断をすることが最も重要です。
以上が基本的な使い方ですが、例えば同じ業界の2銘柄のどちらを買うかをMACDで判断したり、応用方法は多岐にわたります。そのあたりは自分で使っていくことで徐々に身につくかと思います。
RSIとボリンジャーバンドについての解説は次回行います。
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