ときわの米国株資産運用

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米国株小型成長株分散投資を中心としつつ日々の資産運用結果を報告します。ファンダメンタル、テクニカル分析も交えて日々オススメ銘柄紹介等、役立つ情報をお伝えしていきます。投資は自己責任でお願いします。

【銘柄分析】ストーン(STNE)の企業分析【ブラジルのフィンテック】

目次

ストーン(STNE)(Stone Co)とは?

2012年に設立され、2018年10月にNASDAQに上場したブラジルのフィンテック企業です。

同社は日本で言うところのエアペイであったり、中国で言うところのアリペイに近いビジネスをやっています。電子商取引を円滑に行うためのWifi、3Gデータ対応端末機器を提供して決済をサポートしています。

stone

競合他社としてはブラジルの同業種の企業としてパグセグロ・デジタル【PAGS】という企業も存在しており、こちらのほうが売上規模は大きいですが、成長率や時価総額でいうとSTNEのほうが高く、長期的にはSTNEのほうが有望視されているということが見て取れます。

 後に出てきますが、営業利益率がめちゃくちゃ高いという理由だけで私はこの銘柄を買ってしまってましたので、改めてファンダメンタル、テクニカル的に買いなのかどうかを確認していきたいと思います。

ファンダメンタル分析

 

 以下は楽天証券より抜粋です。

ウェブサイト
電話番号
+55 11-3004-9680
従業員数
5,938
代表者役職名
Independent Chairman of the Board
代表者氏名
Andre Street
業種
金融 & 商品市場の運営 & サービス
時価総額(百万ドル)
18,853.78
売上高(百万ドル)
466.24
企業価値(EV)(百万ドル)
18,058.36
当期純利益(百万ドル)
145.38
EBITDA(百万ドル)
291.10
事業概要
ストーン(StoneCo Ltd)は金融テクノロジーソリューションのプロバイダーである。
事業内容
同社は、店内、オンライン、モバイルの各チャンネルを通じて、電子商取引を行うエンドツーエンドのクラウドベースのテクノロジープラットフォームを提供する。同社は、顧客が急速に変化するオムニチャネルビジネスのニーズに対応しながら、接続し、収益を得てビジネスを成長させるために、クラウドベースのテクノロジープラットフォームを設計する。そのプラットフォームは、ソリューションを迅速に開発、ホスト、展開することを可能にする。同社はまた、決済サービスを提供するために加盟店と契約する会社である決済サービス・プロバイダーPSP)などの統合パートナー、および加盟店に商取引を行うための市場を販売する。また、Stone Hubsを開発することで顧客に到達し、サービスを提供するための流通ソリューションを開発する。StoneHubsは、販売、サービス、およびオペレーションサポートスタッフがSMBにローカルに連絡する統合されたチームを含む、クライアントに近いローカルオペレーションである。
決算概要
BRIEF: For the six months ended 30 June 2020, StoneCo Ltdrevenues increased 23% to R$1.38B. Net income decreased 18%to R$285.4M. Revenues reflect Financial income increase of25% to R$685.9M, Net revenue from transaction activitiesincrease of 31% to R$454.8M, Net revenue from subscriptionservices a increase of 19% to R$173.6M. Net income wasoffset by Financial expenses, net increase of 45% to R$211M(expense).

損益計算書

(単位:百万BRL

2016/12 連
2017/12 連
2018/12 連
2019/12 連
同業種平均
発表日時
2018/10/22
2018/10/22
2019/03/18
2020/03/02
--
決算期 連・単
--
売上高
439.92
766.62
1,579.18
2,575.97
1,603.06
売上原価
133.19
224.11
323.04
426.96
895.68
132.79
240.64
404.90
583.07
514.29
営業利益
95.40
141.74
743.85
1,444.92
318.65
税引き前当期利益
-149.22
-95.67
442.34
1,090.66
256.14
当期利益
-119.83
-108.73
301.23
803.23
172.10
21.35
32.84
66.50
125.75
47.20
研究開発費
--
--
--
--
35.83
EPS
-0.42
-0.39
1.30
2.90
0.27
潜在株式調整後EPS
-0.42
-0.39
1.29
2.85
0.26
一株当り配当
0.00
0.00
--
--
1.18

貸借対照表

(単位:百万BRL

資産の部
2016/12 連
2017/12 連
2018/12 連
2019/12 連
同業種平均
170.65
641.95
297.93
968.34
228.55
短期投資
66.35
201.76
2,770.59
2,937.03
917.42
現金・短期投資
236.99
843.71
3,068.52
3,905.37
594.28
売上債権
3,071.52
5,140.70
9,346.14
14,366.66
738.82
--
--
--
--
--
その他流動資産
6.58
4.72
8.06
120.41
129.86
3,319.06
5,999.52
12,437.78
18,404.90
1,222.25
有形固定資産合計(純額)
93.42
189.63
266.27
548.61
437.84
無形固定資産
121.02
115.38
164.46
230.51
1,841.79
総資産
3,839.24
6,635.74
13,293.22
19,605.75
8,096.19
負債の部
         
短期有利子負債
22.80
22.53
777.70
5,038.71
518.72
流動負債合計
3,121.91
3,823.56
6,054.78
11,872.53
1,230.40
固定負債(長期借入負債)
18.03
2,059.36
2,059.32
1,707.48
1,530.81
負債合計(有利子負債+支払手形)
40.83
2,081.90
2,837.02
6,746.19
1,897.43
繰延法人税
33.41
52.27
80.22
10.69
579.95
少数株主持分
58.12
15.21
-0.33
0.63
0.55
その他負債
78.66
217.97
5.91
42.05
277.85
負債及び少数株主持分の合計
3,310.12
6,168.37
8,199.89
13,633.37
4,044.53
資本の部
         
資本金
0.04
0.05
0.06
0.06
58.34
資本余剰金
--
--
--
--
4,182.60
利益剰余金
529.08
464.73
5,149.60
6,044.74
750.52
純資産合計
529.12
467.37
5,093.33
5,972.38
4,051.66
負債及び資本合計
3,839.24
6,635.74
13,293.22
19,605.75
8,096.19
--
--
--
--
--
総資産経常利益率
-3.12
-1.64
2.27
4.10
2.13
-22.65
-23.26
5.91
13.45
4.25
発行済み普通株式合計
277.07
277.07
277.18
277.36
253.14
発行済み優先株式合計
--
--
--
--
3.50
従業員数
1,129.00
2,806.00
3,574.00
5,938.00
5,599.98

キャッシュ・フロー

(単位:百万BRL

2016/12 連
2017/12 連
2018/12 連
2019/12 連
同業種平均
営業CF
-493.40
-1,283.95
-2,415.58
-2,651.78
200.06
投資CF
189.91
-299.67
-2,737.11
-437.56
-649.23
財務CF
377.99
2,053.43
4,794.89
3,757.95
553.13
170.65
641.95
297.93
968.34
506.10

 

まず、単位がブラジルレアルであることに注意です。この3年ほどで1レアル0.32ドルから0.19ドルまで下がっているので、そこは割り引く必要があることを頭に入れておきましょう。

売上成長率は70~100%ぐらいで伸びており、他の成長株と比べても優秀です。

営業利益率が直近では表面上は50%を超えていてめちゃくちゃ高いですが、営業キャッシュフローが大きくマイナスになっているのが気になるところです。しかし利益剰余金は潤沢にあり、資金繰りで問題が出てくる可能性は今の所は低いのではと思っています。このあたりの理由であったり、細かい情報が調べてもあまり出てこないですが、成長企業の財務はそれを割り引いでも高い売上成長率を維持出来ていれば良いのかなという気もしています。いずれにせよ、表面上の営業利益率だけを見て判断するのはあまり良くないです。

時価総額が188億ドルと聞くと正直割安に感じましたが、ここは人によって判断が分かれるところな気もします。

テクニカル分析

 ■ストーン(STNE)の日足チャート

 

STNE

 

 

今現在は1株62.22ドルでコロナショックの大底から3倍程に上がっています。

コロナショック後からずっとジワジワあがってきていて、その間テクニカル的には強いシグナルが出ていませんでしたが、先々週あたりで市場全体が冷え込んだ際に一度調整局面に入った後、力強く上昇して強気のトレンドに入っています。この辺の動きは他の成長株と似てはいますが、同社はコロナショック後の株価動向が他と比べてもずっと堅調に推移している傾向にあります。

まとめ

今は上場来高値となっており、今から買うのはどうしても割高感がありますが、トレンド的にもファンダメンタル的にも買いだと思います。いきなり全部買うのはやめておいたほうが良いと思いますが、ちょっとずつ様子見しながら買うのはありだと思います。

 

ブラジルはカード決済が進んでいます。要因として大きいのは、現金を持ち歩いたり店に置くことは強盗のリスクがあるということが挙げられます。また、資金繰り上もクレジットカードを使う人が多く、カード決済の受け入れはビジネスをする上で必須です。

また、人口増加率的にも魅力的な市場だと思います。中国でアリババが電子決済で覇権を取ったように、というのは欲が出すぎかと思いますが、長期的な目線では成長性、可能性は十分あると思います。私はポートフォリオの一部にこの銘柄を入れており、今後も株価動向に注目していきます。

 

 

 

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