クリーンエネルギーETFは買い?
クリーンエネルギーETFについて
最近クリーンエネルギー関係のETFの高騰が続いているようです。
代表的なものとして以下の2つがあります。
・ICLN (ishares global clean energy ETF)
・QCLN(First Trust NASDAQ Clean Edge Green Energy Index Fund)
直近の値動きを見ていきましょう。
■ICLN日足チャート
■QCLN日足チャート
どちらも似たような値動きですが、コロナの大底からの上昇率でいうとICLNは+330%程、QCLNは+430%程となっています。すごい上がりですね。
テクニカル上はどちらも上昇トレンド継続中ですが、今から飛びつくのは避けたほうが良いといったところです。
構成銘柄は以下のようになっています。
■ICLN
銘柄 | 割合[%] |
PLUG:USプラグ・パワー | 8.33 |
ENPH:USエンフェーズ・エナジー | 5.47 |
MEL:NZメリディアン・エナジー | 5.39 |
968:HK信義光能[シンイー・ソーラー] | 4.7 |
CEN:NZコンタクト・エナジー | 4.6 |
VER:AVフェアブント | 4.56 |
SGRE:SMシーメンスガメサ・リニューアブル・エナジー | 4.38 |
VWS:DCヴェスタス・ウィンド・システムズ | 4.18 |
ORSTED:DCオーステッド | 4.03 |
EDPR:PL | 3.98 |
■QCLN
銘柄 | 割合[%] |
TSLA:USテスラ | 9.29 |
ENPH:USエンフェーズ・エナジー | 7.7 |
NIO:US蔚来汽車[ニオ] | 6.99 |
PLUG:USプラグ・パワー | 6.11 |
ALB:USアルベマール | 5.76 |
SEDG:USソーラーエッジテクノロジー | 5.36 |
RUN:USサンラン | 4.51 |
CREE:USクリー | 3.77 |
ON:USオン・セミコンダクター | 3.7 |
BEP-U:CNブルックフィールド・リニューアブル・エナジー・ハ | 3.46 |
どちらにも含まれているENPHは太陽光発電のインバータ販売、PLUGは燃料電池関係です。QCLNはよく話題に上がるTSLAやNIOが含まれていますね。パフォーマンスの差もこのあたりが影響しているものと思われます。
ちなみにPLUGのチャートは今結構面白いことになっています。
■PLUG日足チャート
2日ほど前からMACDがゴールデンクロス形成、ボリュームも大きく結構な買い圧力が来ています。
空売り比率も見てみます。
■PLUG空売り比率
直近で33.67%とかなり高いです。空売り比率が高いとショートスクイーズの発生可能性が高まり、さらなる株価上昇の可能性を指し示しています。
この銘柄は個別で買いたいですね。ちょっと出遅れた感じはありますがまだ上昇基調にあると思います。時価総額は2兆円程とそこそこ大きくなってきてはいます。
話を戻してICLN、QCLNといったETFを私は買うのか、というと買いません。理由は経費率です。ICLNが0.46%/年、QCLNが0.6%/年ということで結構高いです。短期で売買する前提であれば気にならない程度かもしれませんが、個別銘柄をテクニカル分析した上で買うほうが経費は売買手数料だけで済むのと、ICLNは上位10銘柄で49.6%、QCLNは56.6%とそこまで分散が効いているようにも思えないので、個別銘柄をETFに近い割合で所有するのでいいと思います。
経費率は特に長期で所有する場合に福利で影響が出てくるので、思った以上に持っていかれます。他のETFでもそうですが、高い経費率のETFには基本的には手を出さないほうが良いです。
話は逸れますが、日経平均やS&P500等と逆に動くインバースETFや、2倍、3倍で動くレバレッジETFもあります。このような商品は高い経費もそうですが、何日も持ち続けると目減りする性質があります。イメージとしては100円→110円→100円のような値動きの場合、
・インバースETFは100円→90円→99円、
・2倍ETFは100円→120円→96円
のように同じ価格に戻ったはずなのに元の価格よりも安くなってしまいます。以下は参考です。
今回紹介したクリーンエネルギーETFはレバレッジ商品ではないので上記のようなリスクはないですが、ETFを買う場合はその商品の性質をしっかり理解した上で手を出すようにするべきです。
ETFには結構いろんな罠がありますので皆さん十分にお気をつけください。※私も昔痛い目にあったことがあります・・・
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