ときわの米国株資産運用

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米国株小型成長株分散投資を中心としつつ日々の資産運用結果を報告します。ファンダメンタル、テクニカル分析も交えて日々オススメ銘柄紹介等、役立つ情報をお伝えしていきます。投資は自己責任でお願いします。

マイニングに適したおすすめのグラフィックボードは?(2021/8版)

 

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マイニング目線でどのグラフィックボード(GPU)が優秀か調査

仮想通貨マイニングを効率よく実施するにはグラフィックボードが必要です。グラフィックボード(GPU)の性能によってマイニングで得られる利益が変わります。

今回はどのGPUがマイニング目線ではコスパが良いのか、投資費用回収にどれだけかかるかを一覧表にして整理していきたいと思います。

以下の記事にて整理していますが、その時点から新しいグラフィックボードが発売されたりフリマサイトでの落札価格が変動していますので、今日時点での情報をアップデートしたいと思います。

american-stock.hatenablog.com


項目としては以下をピックアップしていきます。

・ハッシュレート(DaggerHashimoto)

仮想通貨をマイニングする速度を表す指標です。1秒間に何回計算を行えるかを表し、ハッシュレートが高いということは処理能力が高いということが言えます。仮想通貨ごとに計算のアルゴリズムが替わりますが、ここでは代表としてイーサリアムアルゴリズム(DaggerHashimoto)のハッシュレートを見ていきます。

 

・参考価格

以下のサイトでGPUの参考価格をまとめていらっしゃいますので、こちらを参考にさせていただきます。

GPU(グラフィックボード)性能比較表【2021年最新版】 | PC自由帳

最近GPUの価格が高騰しているため上記価格に収まっていないGPUが多数存在しますのでご注意ください。

 

・マイニング時消費電力

GPUの性能が良いだけではマイニングに向いているかどうかを見極めることは出来ません。マイニング時の消費電力、電気代が小さければ小さいほど効率がよくなります。

 

・1日あたりの収入

どの仮想通貨を選ぶかによって1日あたりの収入は変わりますが、参考までにNicehashというマイニングプールで収益目安を見ることが出来ますので、これをまとめていきます。

NiceHash - Leading Cryptocurrency Platform for Mining and Trading

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・グラボ費用回収日数

グラボの費用を回収するために要する日数を表します。ヤフオク平均落札価格÷1日あたり収入です。

 

・ワットパフォーマンス

1ワット当たり、1日当たりの収益になります。この値が高いと少ない電気代でマイニングが出来るため、収益が下がったときにでも赤字になりにくいです。

グラフィックボードとマイニング収益一覧

以下がグラボと収益の一覧となります。仮想通貨価格の上下で変わってきますが、あくまで2021/8/2時点での比較となります。

 

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 No.  メーカ  GPU名称

ハッシュレート[MH/s]

 (Dagger
Hashimoto)

 参考価格[円] ヤフオク
最新落札
価格[円]
 (先月比) マイニング時消費電力[W]

収入[円/日]

(NiceHash)

 (先月比)

電気代[円/日]

(20円/kWH)

 収入[円/日]

(電気代考慮)

グラボ費用
回収日数[日] 
ワットパフォーマンス
[円/W/日] 
1 nVIDIA TITAN RTX 66 - 200,000 +0% 250 563 +12% 120 443 451 2.25
2 nVIDIA TITAN V 78.2 - 230,000 +20% 160 665 +12% 77 588 391 4.16
3 nVIDIA RTX 3090 120 200,000 222,000 -4% 285 1019 +12% 137 882 252 3.58
4 nVIDIA RTX 3080 Ti (LHR) 64 170,000 171,000 +0% 280 622 +12% 133 489 350 2.22
5 nVIDIA RTX 3080 98 100,000 152,000 +0% 220 820 +13% 104 716 212 3.73
6 nVIDIA RTX 3080 (LHR) 48.5 100,000 129,800 - 220 590 - 105 485 268 2.68
7 nVIDIA RTX 3070 Ti (LHR) 45 100,000 98,000 +5% 175 463 +11% 83 380 258 2.65
8 nVIDIA RTX 3070 60.5 68,000 110,000 +3% 120 515 +12% 58 457 240 4.29
9 nVIDIA RTX 3070 (LHR) 45 68,000 110,000 - 120 388 - 58 330 333 3.23
10 nVIDIA RTX 3060 Ti 60.5 56,000 106,000 +3% 115 517 +13% 55 462 229 4.50
11 nVIDIA RTX 3060 Ti (LHR) 30.2 56,000 85,000 - 115 385 - 55 330 258 3.35
12 nVIDIA RTX 3060 49 57,000 63,000 +3% 115 415 +12% 38 377 167 3.61
13 nVIDIA RTX 3060 (LHR) 26 57,000 63,000 - 115 281 - 38 243 259 2.44
14 nVIDIA RTX 2080 Ti 59.2 135,000 63,000 -32% 230 520 +11% 71 449 140 2.26
15 nVIDIA RTX 2080 SUPER 42.3 83,000 80,000 +13% 140 391 +12% 90 301 266 2.79
16 nVIDIA RTX 2080 43 80,000 65,000 -3% 108 379 +11% 54 325 200 3.51
17 nVIDIA RTX 2070 SUPER 43 52,000 63,000 -5% 125 371 +12% 54 317 199 2.97
18 nVIDIA RTX 2070 42.7 50,000 52,000 -13% 110 365 +13% 53 312 167 3.32
19 nVIDIA RTX 2060 SUPER 42.25 43,000 55,000 +6% 110 360 +13% 53 307 179 3.27
20 nVIDIA RTX 2060 32 33,000 44,500 -13% 90 277 +12% 43 234 190 3.08
21 nVIDIA GTX 1660 Ti 30.7 30,000 38,000 -7% 60 257 +13% 38 219 174 4.28
22 nVIDIA GTX 1660 SUPER 29.5 25,000 40,000 -4% 70 266 +13% 48 218 183 3.80
23 nVIDIA GTX 1660 22.6 24,000 31,500 -17% 50 213 +13% 43 170 185 4.26
24 nVIDIA GTX 1650 ** 15,000 22,000 -8% 75 134 +7% 36 98 224 1.79
25 nVIDIA GTX 1080 Ti 45.7 100,000 55,000 -4% 170 391 +13% 81 310 177 2.30
26 nVIDIA GTX 1080 38 65,000 35,000 -22% 135 317 +13% 64 253 138 2.35
27 nVIDIA GTX 1070 Ti 32 55,000 36,000 -8% 135 274 +13% 64 210 171 2.03
28 nVIDIA GTX 1070 30.2 45,000 31,000 +3% 120 259 +13% 57 202 153 2.16
29 nVIDIA GTX 1060 6GB 24 28,000 23,500 +0% 90 206 +13% 42 164 143 2.29
30 AMD RX 6900 XT 64 141,000 148,000 -1% 220 549 +13% 104 445 333 2.50
31 AMD RX 6800 XT 64.4 90,000 122,000 +7% 190 552 +13% 90 462 264 2.91
32 AMD RX 6800 63.4 77,000 102,000 +2% 175 543 +13% 83 460 222 3.10
33 AMD RX 6700 XT 47 77,000 79,000 +1% 170 403 +13% 81 322 245 2.37
34 AMD RX 5700 XT 54.8 47,000 87,000 +16% 140 470 +13% 66 404 215 3.36
35 AMD RX 5700 53.6 40,000 74,000 +9% 160 457 +13% 76 381 194 2.86
36 AMD RX 5600 XT 37 33,000 48,000 +0% 100 317 +14% 47 270 178 3.17
37 AMD RX 5500 XT 8GB 26 23,000 27,500 -2% 70 223 +14% 33 190 145 3.19
38 AMD RX Vega 56 38.6 40,000 56,000 +9% 215 331 +15% 102 229 245 1.54
39 AMD RX Vega 64 47 32,000 62,000 -3% 220 403 +14% 104 299 207 1.83
40 AMD VII 90.56 93,000 131,000 -8% 220 776 +14% 105 671 195 3.53
41 AMD RX 590 8GB 30.8 35,000 31,800 -6% 120 264 +14% 61 203 157 2.20
42 AMD RX 580 8GB 31.3 19,000 34,000 +3% 130 263 +12% 62 201 169 2.02
43 AMD RX 570 8GB 30.5 16,000 27,000 -22% 130 256 +12% 61 195 138 1.97
44 AMD RX 480 8GB 30.3 33,000 30,000 +0% 130 255 +12% 62 193 155 1.96
45 AMD RX 470 8GB 30.4 26,000 30,800 -9% 120 256 +12% 58 198 156 2.13



1日あたりの収入が先月比で約12%ほど増加していますが、日々変動しているため参考として捉えてください。
ハッシュレートと収入が比例していないのは、Nicehashのサイトでコスト試算するとDaggerHashimoto以外のアルゴリズムが最適な場合があるためです。ハッシュレート列は性能目安としてご理解ください。  

また、上記表の数値はNicehashサイトから引っ張ってきたものであり、グラフィックボードのベンダー(MSI、GYGABYTE、ASUS等)によっても性能差が出る場合や、周囲温度などの環境条件によって性能変化がありますので参考値としてご認識ください。

また誤記もある可能性があります。こちらの表を鵜呑みにして、思った性能が出ないと言われても責任は取れませんのでくれぐれも投資は自己責任で、しっかりと調査の上でお願いします。

まとめ

おすすめのグラフィックボード

上記の表を踏まえておすすめのグラフィックボードとして以下をピックアップします。

・RTX3070

・RTX3060Ti

・GTX1660Ti

・GTX1660SUPER

・GTX1660

 

選定理由はワットパフォーマンスが良いから、です。ワットパフォーマンスが優れているほど少ない電気で収益を得られますので、仮想通貨市場が落ち込んだときにはワットパフォーマンスが悪いグラフィックボードから撤退せざるを得なく、ワットパフォーマンスが良いグラフィックボードは最後まで稼働できる可能性が高いです。

また、RTX3070とRTX3060TiにはLHR(Lite hash rate)版というものがあります。こちらはマイニングの性能に制限がかかっていますので、マイニング目的であれば購入を避けるようにしてください。現在のGPUマイニングの主流はイーサリアムマイニングですが、イーサリアムのマイニングアルゴリズム(Dagger hashimoto)を検知したときに効率を落とすようになっています。Nicehashだと最も収益が得られるアルゴリズムを自動で選択してくれてOctopusなどの他のアルゴリズムで掘るようになりますが、やはり非LHR版のほうが掘れ高が大きいです。

ちなみにRTX3070についてはベンダーによる性能差が結構大きいようです。中でもおすすめは玄人志向のDF2です。ほとんどのメーカが補助電源8pin×2個に対して玄人志向は8pin1個で済むのと、玄人志向の中でもTP(トリプルファン)よりもDF2(デュアルファン)のほうがワットパフォーマンスに優れています。

 

最近のマイニング事情

最近のマイニング事情は、まだ利益を出せる圏内ではありますが先行きは相変わらず不透明です。8/4のロンドンアップデートでのハードフォークや12月のディフィカルティボムなど、ゲームチェンジャーとなり得るイベントが目白押しです。

www.coindeskjapan.com

coinpost.jp

あまり詳しくないので間違ってたら申し訳ないのですが、ロンドンアップデートではガス代のバーンが起こるのでガス代分の収益は無くなるもののまだ掘れる見込みで、12月のディフィカルティボムはPoS以降の第一段階ということでここで終了となる公算が高いようです。

今の掘れ高はイーサリアムに依存しているので、イーサリアムで掘れなくなるとマイナーが他の仮想通貨に移動して、移動先での掘れ高も少なくなり、という連鎖で電気代以下の掘れ高になってしまうと終了です。特に日本は外国と比べて電気代が高いのでそのリスクが高いです。

そのため今のタイミングでマイニングを始めるのはかなりリスクが高いのではと思います。なお、直近1年のマイニング収益の推移のグラフが以下となります。(1MH/s当たりの1日あたりの収益(ドル))

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Bitcoin, Ethereum Mining Profitability Chart
最近は1MH/s当たり7円/日ぐらいで推移しています。最近の仮想通貨市場の上昇とともに少しだけ掘れ高が上がってきています。

 

また、ヤフオク価格を調べているときに見かけたのですが、Vega56がマイニング業者から一括で引き取っていたものを格安で出ていました。5万円ぐらいの相場に対して2万前後でサビが多い動作未確認のジャンクとして出ており、先を見据えて撤退を始めている流れもあるようですね。

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この記事の内容は私個人が調査した結果であり、この通りの収益が得られるとは限りません。マイニング収益は仮想通貨の価格にかなり連動するため、値下がり時は最悪電気代をペイできなくなったりする場合も考えられます。くれぐれも投資は自己責任ということでご注意ください。

  

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