ときわの米国株資産運用

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米国株小型成長株分散投資を中心としつつ日々の資産運用結果を報告します。ファンダメンタル、テクニカル分析も交えて日々オススメ銘柄紹介等、役立つ情報をお伝えしていきます。投資は自己責任でお願いします。

【銘柄分析】ゾエティス(ZTS)の企業分析【動物向け製薬】

 

目次

ゾエティス(ZTS)とは?

ゾエティス(ZTS)はアメリカの動物向けの薬を開発する企業です。元はファイザーの動物関連部門でそこからスピンアウトして2013年に単独でニューヨーク証券取引所に上場しています。動物向けの製薬事業は各製薬メーカにありますが、動物向けを専門としているのはなかなかなく、この銘柄が最も企業規模的には大きいと思います。上場直後は1株30ドルぐらいでしたが着実に伸び続けて現在では1株163ドルになっています。

 

具体的なビジネスの概況等は以下の方の記事にわかりやすくまとまっていましたので紹介させていただきます。

 

momo0214.com

 

 

チャートを見ていたら今が買いじゃないかと思いましたので、ファンダメンタル、テクニカルを見ていきたいと思います。

 

ファンダメンタル分析

  以下は楽天証券より抜粋です。

ウェブサイト
電話番号
+1 973-822-7000
従業員数
10,600
代表者役職名
Chief Executive Officer, Director
代表者氏名
Kristin C. Peck
業種
医薬品
時価総額(百万ドル)
75,805.22
売上高(百万ドル)
6,260.00
企業価値(EV)(百万ドル)
81,376.07
当期純利益(百万ドル)
1,500.00
EBITDA(百万ドル)
2,446.00
事業概要
ゾエティス(Zoetis Inc)は家畜・ペットを中心とする動物用医薬品とワクチンの発見・開発・生産・商品化に従事する。
事業内容
同社は牛、豚、鶏、羊、魚、犬、猫、馬という8種類の動物を販売して、抗感染症薬、ワクチン、寄生虫駆除剤、薬用飼料添加物と他の医薬品という5種類の製品を提供する。同社の事業は米国と国際を含む。同社は家畜・ペット顧客に製品ポートフォリオを提供する。家畜製品はセファオフル注射ライン、Draxxin、Spectramast、Bovi-Shieldライン、Rispovalライン、SuvaxynまたはFosters、Embrexデバイス、Lutalyseを含む。ペット製品はClavamoxまたはSynulox、Convenia、ProHeart、RevolutionまたはStronghold、Apoquel、Cerenia、Rimadylを含む。
決算概要
BRIEF: For the nine months ended 30 September 2020, ZoetisInc revenues increased 6% to $4.87B. Net income increased15% to $1.28B. Revenues reflect US segment increase of 11%to $2.61B, International segment increase of 1% to $2.2B,The United States (U.S.) segment increase of 11% to $2.61B.Net income benefited from Restructuring charges decrease of65% to $7M (expense). Dividend per share increased from$0.49 to $0.60.

損益計算書

(単位:百万ドル

2016/12 連
2017/12 連
2018/12 連
2019/12 連
同業種平均
発表日時
2017/02/16
2018/02/15
2019/02/14
2020/02/13
--
決算期 連・単
--
売上高
4,888.00
5,307.00
5,825.00
6,260.00
4,069.88
売上原価
1,636.00
1,763.00
1,883.00
1,976.00
1,831.22
1,364.00
1,334.00
1,484.00
1,638.00
1,094.97
営業利益
1,228.00
1,525.00
1,690.00
1,801.00
908.63
税引き前当期利益
1,228.00
1,525.00
1,690.00
1,801.00
793.95
当期利益
821.00
864.00
1,428.00
1,500.00
738.98
145.00
142.00
152.00
175.00
130.80
研究開発費
376.00
382.00
432.00
457.00
684.20
EPS
1.66
2.20
2.86
3.14
-0.59
潜在株式調整後EPS
1.65
2.18
2.84
3.11
-0.60
一株当り配当
0.39
0.44
0.50
0.66
1.36

貸借対照表

(単位:百万ドル

資産の部
2016/12 連
2017/12 連
2018/12 連
2019/12 連
同業種平均
727.00
1,564.00
1,602.00
1,932.00
1,015.80
短期投資
--
--
99.00
0.00
636.37
現金・短期投資
727.00
1,564.00
1,701.00
1,932.00
1,271.51
売上債権
913.00
998.00
1,036.00
1,086.00
976.92
1,502.00
1,427.00
1,391.00
1,410.00
935.26
その他流動資産
248.00
228.00
271.00
320.00
249.57
3,390.00
4,217.00
4,399.00
4,748.00
2,956.85
有形固定資産合計(純額)
1,381.00
1,435.00
1,658.00
2,129.00
1,205.04
無形固定資産
1,228.00
1,269.00
2,046.00
1,890.00
4,555.66
総資産
7,649.00
8,586.00
10,777.00
11,545.00
10,400.94
負債の部
         
短期有利子負債
0.00
--
9.00
500.00
702.20
流動負債合計
1,117.00
1,094.00
1,223.00
1,806.00
2,242.51
固定負債(長期借入負債)
4,468.00
4,953.00
6,443.00
5,947.00
3,142.54
負債合計(有利子負債+支払手形)
4,468.00
4,953.00
6,452.00
6,447.00
3,614.53
繰延法人税
244.00
380.00
474.00
434.00
1,041.73
少数株主持分
12.00
16.00
0.00
--
446.75
その他負債
321.00
373.00
452.00
650.00
1,283.16
負債及び少数株主持分の合計
6,162.00
6,816.00
8,592.00
8,837.00
7,038.61
資本の部
         
資本金
5.00
5.00
5.00
5.00
481.01
資本余剰金
1,024.00
1,013.00
1,026.00
1,044.00
2,902.35
利益剰余金
1,477.00
2,109.00
3,270.00
4,427.00
2,512.94
純資産合計
1,487.00
1,770.00
2,185.00
2,708.00
3,362.33
負債及び資本合計
7,649.00
8,586.00
10,777.00
11,545.00
10,400.94
--
--
--
--
--
総資産経常利益率
10.73
10.06
13.25
12.99
7.10
55.21
48.81
65.35
55.39
21.98
発行済み普通株式合計
492.86
486.13
479.56
475.53
277.89
発行済み優先株式合計
--
--
--
--
0.64
従業員数
9,000.00
9,200.00
10,000.00
10,600.00
7,675.31

キャッシュ・フロー

(単位:百万ドル

2016/12 連
2017/12 連
2018/12 連
2019/12 連
同業種平均
営業CF
713.00
1,346.00
1,790.00
1,795.00
1,047.24
投資CF
-214.00
-270.00
-2,259.00
-504.00
-332.33
財務CF
-903.00
-251.00
533.00
-951.00
-442.37
727.00
1,564.00
1,602.00
1,934.00
1,092.23

 

売上成長率は10%前後ですが堅調に伸び続けています。営業利益率も25%以上で、売上を伸ばしつつ営業利益率も上がってきているのが素晴らしいです。粗利益率が68.4%と効率の良い経営ができていると思います。

時価総額は既に8兆円弱ぐらいと高くなっていますので、ここから一気に伸びることは考えにくいかもしれませんが、この経営状況ですのでこの高さも納得がいきます。

 

 

 

直近決算(2020/Q3)では15%の売上増、20%の利益増ということで、コロナの影響もさほど大きくなく、引き続き好決算が続いているようです。 

www.businesswire.com

テクニカル分析

 ■ZTS日足チャート

ZTS

11月に一度天井を付けてから下がり一旦調整が入った後、今現在は再度上昇しつつあります。MACDゴールデンクロス、RSIも50を突破し上昇トレンド入りしたといえるので、今は短期的に買いだと思います。


 ■ZTS週足チャート

ZTS

週足のRSIは長期的な割高、割安を示すものとして便利です。ZTSの株価はコロナショック後から上昇を続け、11月に最高値を更新した後、一旦下がってから再度あがりそうな地合いですが、今現在の週足のRSIは58程度と全然割高ではないです。このことからも今買うのは結構ありだと思います。

 

 ■ZTS空売り比率

ZTS
ゾエティスは平均的に空売り比率が低く、10%以下であることがほとんどです。それにしても12/18の空売り比率は3.63%とかなり低いです。 空売り比率は高いときは既に空売りしている人がたくさんいるので、少し株価が上がっただけで買い戻し、ショートスクイーズが発生して株が上昇につながる可能性が高く、空売り比率が低いときはその逆で売りシグナルとみなすことが出来ます。そのため空売り比率の観点ではチャート分析とは逆であまりいいサインではないと思います。

まとめ

動物向けの製薬ということで、ニッチで高利益率、競合他社もあまりおらず市場でのポジショニングが良いと思います。財務状況は非常に健全ですが、既に時価総額がかなり大きいのでここから急騰するのは望みにくいです。しかし上場来のパフォーマンスはS&P500等の市場平均を大きく上回っており、市場から期待されていることが読み取れます。

テクニカル的にはチャート上は短期的には買いだと思います。しかし、空売り比率が直近でかなり低い領域まで来ているのがちょっと気になりはします。投資する場合は少額からスタートし、空売り比率が平均まで戻ったタイミングでよりポジションを厚くするなど、ある程度気をつけたほうが良いかもしれません。

 

くれぐれも投資は自己責任でお願いします。

 

 

 

 

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