【銘柄分析】アゴラ(API)の企業分析【中国ソフトウェア企業】
目次
アゴラ(API)とは?
Agora.ioは2020年6月にNASDAQに上場した中国のソフトウェア企業です。本社は上海とカリフォルニア州サンタクララにあります。
ソフトウェア開発者に対して、テクノロジーを開発したり基盤となるインフラストラクチャを構築したりすることなく、リアルタイムのビデオおよび音声機能をアプリケーションに組み込むためのアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を提供している企業になります。
具体的なビジネスの概況等は以下のやす様の記事にわかりやすくまとまっていましたので紹介させていただきます。
チャートを見ていたら今が買いじゃないかと思いましたので、ファンダメンタル、テクニカルを見ていきたいと思います。
ファンダメンタル分析
以下は楽天証券より抜粋です。
ウェブサイト
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---|---|---|---|
電話番号
|
+1 410-783-8499
|
従業員数
|
498
|
代表者役職名
|
Chairman of the Board, Chief Executive Officer
|
代表者氏名
|
Bin Zhao
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業種
|
ソフトウェア
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時価総額(百万ドル)
|
4,231.92
|
売上高(百万ドル)
|
64.43
|
企業価値(EV)(百万ドル)
|
3,596.56
|
当期純利益(百万ドル)
|
-6.18
|
EBITDA(百万ドル)
|
-4.22
|
事業概要
|
アゴラ(Agora Inc)は、ビデオ、音声、メッセージングに関するリアルタイムのエンゲージメントサービスを提供する会社である。
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事業内容
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リアルタイムエンゲージメントを実現するために必要なソフトウェアとインフラストラクチャを提供するために、リアルタイムエンゲージメントプラットフォーム・アズ・ア・サービス(RTE-PaaS)を運営する。製品には、リアルタイムビデオ、リアルタイム音声、リアルタイムメッセージング、リアルタイム録音などがある。製品とサービスは、社会、ゲーム、小売、教育、その他の分野に応用される。中国、米国およびその他のアジア太平洋地域の国で事業を展開する。
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決算概要
|
BRIEF: For the nine months ended 30 September 2020, AgoraInc revenues totaled $100.3M. Net loss applicable to commonstockholders totaled to $197.1M.
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(単位:百万ドル)
2018/12 連
|
2019/12 連
|
--
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--
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同業種平均
|
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---|---|---|---|---|---|
発表日時
|
2020/04/13
|
2020/04/13
|
--
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--
|
--
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決算期 連・単
|
連
|
連
|
--
|
--
|
--
|
売上高
|
43.66
|
64.43
|
--
|
--
|
1,786.70
|
売上原価
|
12.63
|
20.42
|
--
|
--
|
563.88
|
販売費一般管理費
|
17.36
|
26.59
|
--
|
--
|
518.16
|
営業利益
|
0.26
|
-6.09
|
--
|
--
|
409.34
|
税引き前当期利益
|
0.48
|
-5.38
|
--
|
--
|
389.25
|
当期利益
|
0.38
|
-6.18
|
--
|
--
|
319.86
|
減価償却費
|
0.92
|
1.87
|
--
|
--
|
94.15
|
研究開発費
|
14.43
|
23.62
|
--
|
--
|
311.74
|
EPS
|
-0.43
|
-0.67
|
--
|
--
|
-0.17
|
潜在株式調整後EPS
|
-0.43
|
-0.67
|
--
|
--
|
-0.19
|
一株当り配当
|
--
|
--
|
--
|
--
|
0.45
|
(単位:百万ドル)
資産の部
|
2018/12 連
|
2019/12 連
|
--
|
--
|
同業種平均
|
---|---|---|---|---|---|
108.52
|
105.60
|
--
|
--
|
583.46
|
|
短期投資
|
1.46
|
0.00
|
--
|
--
|
1,587.88
|
現金・短期投資
|
109.98
|
105.60
|
--
|
--
|
1,379.60
|
売上債権
|
12.77
|
17.02
|
--
|
--
|
403.01
|
--
|
--
|
--
|
--
|
75.83
|
|
その他流動資産
|
0.23
|
0.19
|
--
|
--
|
163.31
|
流動資産合計
|
123.24
|
123.23
|
--
|
--
|
1,964.10
|
有形固定資産合計(純額)
|
3.12
|
6.28
|
--
|
--
|
480.77
|
無形固定資産
|
--
|
--
|
--
|
--
|
249.37
|
総資産
|
127.31
|
131.16
|
--
|
--
|
4,048.54
|
負債の部
|
|||||
短期有利子負債
|
--
|
--
|
--
|
--
|
184.17
|
流動負債合計
|
11.29
|
18.48
|
--
|
--
|
964.51
|
固定負債(長期借入負債)
|
0.00
|
0.00
|
--
|
--
|
1,137.38
|
負債合計(有利子負債+支払手形)
|
0.00
|
0.00
|
--
|
--
|
1,232.08
|
繰延法人税
|
--
|
--
|
--
|
--
|
52.16
|
少数株主持分
|
--
|
--
|
--
|
--
|
39.70
|
その他負債
|
--
|
--
|
--
|
--
|
444.37
|
負債及び少数株主持分の合計
|
11.29
|
18.48
|
--
|
--
|
2,552.88
|
資本の部
|
|||||
資本金
|
0.01
|
0.01
|
--
|
--
|
460.06
|
資本余剰金
|
--
|
--
|
--
|
--
|
1,003.35
|
利益剰余金
|
-72.62
|
-126.32
|
--
|
--
|
326.52
|
純資産合計
|
116.01
|
112.68
|
--
|
--
|
1,495.66
|
負債及び資本合計
|
127.31
|
131.16
|
--
|
--
|
4,048.54
|
不良債権額
|
--
|
--
|
--
|
--
|
--
|
総資産経常利益率
|
0.30
|
-4.71
|
--
|
--
|
7.90
|
0.32
|
-5.48
|
--
|
--
|
21.39
|
|
発行済み普通株式合計
|
396.90
|
396.90
|
--
|
--
|
173.17
|
発行済み優先株式合計
|
--
|
--
|
--
|
--
|
2.56
|
従業員数
|
261.00
|
410.00
|
--
|
--
|
4,749.75
|
(単位:百万ドル)
2018/12 連
|
2019/12 連
|
--
|
--
|
同業種平均
|
|
---|---|---|---|---|---|
営業CF
|
0.54
|
0.71
|
--
|
--
|
533.53
|
投資CF
|
-3.77
|
-3.35
|
--
|
--
|
-190.39
|
財務CF
|
65.77
|
0.00
|
--
|
--
|
-173.83
|
108.60
|
105.68
|
--
|
--
|
608.37
|
売上成長率は上記の表では50%程。また、粗利益率が68%と非常に高く、少ない原価で効率良く売上を出している事がわかります。
最新の2020年3Q決算を見ると、売上成長率は80.8%と成長率が上がっているのも素晴らしいです。
2020年第3四半期のハイライト
- 当四半期の総収益は3,080万ドルで、2019年第3四半期の1,710万ドルから80.8%増加しました。
- 2020年9月30日現在のアクティブ顧客は1,815人で、2019年9月30日現在の929人から95.4%増加しました。
- 2020年9月30日に終了した過去12か月間の恒常通貨ドルベースの純拡大率は、187.9%でした。
- 2019年第3四半期の純損失110万ドルに対し、四半期の純損失は290万ドルでした。株式ベースの報酬費用を除いた後、四半期の非GAAP純損失は非GAAP純損失と比較して40万ドルでした。 2019年第3四半期の損失は30万ドルでした。この四半期の調整後EBITDAは、2019年第3四半期の20万ドルに対し、マイナス10万ドルでした。
- 2020年9月30日現在の現金、現金同等物および短期投資の合計は6億3540万ドルでした。
- 当四半期の営業活動に使用された純現金は、2019年第3四半期の10万ドルに対し、190万ドルでした。当四半期のフリーキャッシュフローは、2019年第3四半期の130万ドルのマイナスに対して、510万ドルのマイナスでした。
https://investor.agora.io/node/6676/pdf
時価総額は現在4500億円ほどでまだまだ伸びしろはあると思います。売上成長率の割に赤字額が少なく経営としては結構健全です。もっと研究開発に投資しても良いのではとも思いますが、十分成長しているので気にする必要もないですね。成長銘柄の中でも優等生といった感じがします。
テクニカル分析
IPO後からそこまで大きな値動きはなく、36ドル程をサポートラインとして上下しているみたいです。テクニカル的には、MACDは11月末に上に突き抜け、RSIは2日前に50を上に突破し、上昇トレンド入りしています。ここ2日で10%近く上がっていますが、ボリュームは少なく、あまり日の目を浴びていない感じがして投資するタイミングとして今はすごく良いんじゃないかと思っています。
まとめ
私はこの銘柄を今までごく少額ポートフォリオに入れて放置していましたが、今日の寄り付きで増資したいと思います。昨日ハイテク銘柄が軒並み下落する中+1.59%と上がっているのもグッドです。コロナ禍の中、成長率が上がってきており、コロナ後のニューノーマルの世界にも十分適応できるポテンシャルを持ちつつ、今は過小評価されていると思いますので買いだと思います。今回の記事では競合他社との比較等の分析が全然不足していますが、好決算、高成長率の決算が長期的に買いであることを示していると思います。
くれぐれも投資は自己責任でお願いします。
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