【銘柄分析】Yalla Group LTD(YALA)の企業分析【中東SNS】
目次
Yalla Group LTD(YALA)とは?
Yalla Group LTD(YALA)はアラブ首長国連邦(UAE)に本社を置く中東、北アフリカ地域向けにボイスチャットSNSを運営する企業です。日本におけるLINE、中国におけるWechat、アメリカにおけるWhatsAppみたいなもので、その他にもゲームアプリのリリース等も行っています。中国のZTEという通信設備などを開発する会社でマネージメントをしていたTao Yang氏によって設立されました。
中東、北アフリカ諸国は「Middle East(中東)」と「North Africa(北アフリカ)」の頭文字から「MENA」と呼ばれ、人口増加率も高くネクストBRICsとして注目が集まっている市場です。
MENA向けではありますが、アプリ自体の開発は中国で行っているようです。
まだ規模はそこまで大きくないですが、2020/10にニューヨーク証券取引所に上場してから堅調に株価が伸びてきているようで、特に昨日は+30%程とかなり急騰していましたのでファンダメンタル、テクニカルを見ていき、買うかどうか検討していきたいと思います。
ファンダメンタル分析
以下は楽天証券より抜粋です。
ウェブサイト
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電話番号
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+971 4-587-7388
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従業員数
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274
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代表者役職名
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Chairman of the Board, Chief Executive Officer
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代表者氏名
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Tao Yang
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業種
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インターネット サービス
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時価総額(百万ドル)
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2,664.08
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売上高(百万ドル)
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63.46
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企業価値(EV)(百万ドル)
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2,588.11
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当期純利益(百万ドル)
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28.92
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EBITDA(百万ドル)
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29.12
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事業概要
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ヤッラー・グループ(Yalla Group Ltd)は完全所有子会社を通じて、中東および北アフリカ地域で音声中心のソーシャルネットワーキングおよびエンターテイメントプラットフォームを運営する持株会社である。
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事業内容
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モバイルアプリケーションであるYallaは、ユーザー間のオンライン音声ベースのチャットと音声ライブストリーミングを容易にし、Yalla LudoはLudoとDominoなどのボードゲーム用プラットフォームを提供する。このプラットフォームでは、個人ユーザーがプラットフォームの基本機能に自由にアクセスできる。また、仮想アイテムの販売とプラットフォームでのアップグレードサービスの提供により、個人ユーザーに強化エクスペリエンスを提供する。Yalla UAE、Hangzhou YaleとShenzhen Moovを通じて事業を運営する。Yalla UAEは、主要なビジネスオペレーションセンターとして機能し、販売、マーケティング、カスタマーサービスおよびその他のビジネスオペレーションを行う。Hangzhou Yaleは、技術および製品開発機能を実行する。Shenzhen Moovは主にマーケティングおよび財務報告機能を実行する。
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決算概要
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BRIEF: For the nine months ended 30 September 2020, YallaGroup Ltd - ADR revenues increased 96% to $86.6M. Net lossapplicable to common stockholders totaled $11.1M vs. incomeof $19.7M. Revenues reflect an increase in demand for theCompany's products and services due to favorable marketconditions. Net loss reflects General and administrativeexpenses increase from $2.6M to $31.6M (expense).
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(単位:百万ドル)
2018/12 連
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2019/12 連
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同業種平均
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発表日時
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2020/09/08
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2020/09/08
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決算期 連・単
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連
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連
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--
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売上高
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42.37
|
63.46
|
--
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--
|
5,276.23
|
売上原価
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13.85
|
20.55
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--
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2,428.97
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販売費一般管理費
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7.32
|
12.37
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1,248.56
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営業利益
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20.35
|
28.94
|
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--
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876.00
|
税引き前当期利益
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20.50
|
29.36
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--
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1,050.98
|
当期利益
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20.24
|
28.92
|
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--
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861.24
|
減価償却費
|
0.03
|
0.17
|
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--
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248.62
|
研究開発費
|
0.85
|
1.60
|
--
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--
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952.42
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EPS
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-0.06
|
0.19
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--
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--
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-539,655.23
|
潜在株式調整後EPS
|
-0.06
|
0.19
|
--
|
--
|
-539,655.25
|
一株当り配当
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--
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--
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--
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|
0.26
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(単位:百万ドル)
2018/12 連
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2019/12 連
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同業種平均
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営業CF
|
23.38
|
31.28
|
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|
1,588.83
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投資CF
|
-1.91
|
-2.83
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-980.60
|
財務CF
|
-6.37
|
-0.20
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--
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-81.28
|
17.02
|
45.30
|
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2,030.29
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まず目につくのは営業利益率が50%近くかなり高水準です。売上高はまだ少なく、売上高成長率が50%程の小型成長銘柄ですが、その状態で既にここまでの利益を出しているのは凄いことで、長期的な成長に期待できます。
最新の決算は2020/11/9に出た2020Q3決算ですが、どんどん事業拡大出来ていることが伺えます。
Yalla Group Limited Announces Unaudited Third Quarter 2020 Financial Results
Third Quarter Ended September 30, 2020 Financial and Operating Highlights
- Our revenues were US$33.8 million in the third quarter of 2020, representing an increase of 90.4% from the third quarter of 2019.
- Revenues generated from chatting services in the third quarter of 2020 were US$30.3 million.
- Revenues generated from games services in the third quarter of 2020 were US$3.5 million. - Net loss was US$31.0 million in the third quarter, and our net loss margin was 91.6%.
- Non-GAAP net income[1] was US$15.5 million in the third quarter of 2020, representing an increase of 68.3% from the third quarter of 2019. Our non-GAAP net margin was 45.8% in the third quarter of 2020.
- Average MAUs[2] increased by 358.9% to 14.3 million in the third quarter from 3.1 million in the same period 2019.
- The number of paying users[3] on our platform increased by 894.9% to 5.1 million in the third quarter of 2020 from 0.5 million in the same period of 2019.
2019Q3から2020Q3で売上高が90.4%増加、MAU(月間アクティブユーザ)は2019年の同時期は310万でしたがそこからなんと358.9%増加して1430万人になっています。有料ユーザは2019年の同時期は50万人だったものが894.9%増加して510万人になっています。ものすごい成長っぷりですね。
その割には時価総額は2600億円程とそこまで大きくないです。
気になる事があるとすれば、有料ユーザ数の増加割合に対して売上高の上昇率がそれほど大きくない事が挙げられます。裾野は広がっていますが、1人あたりの収益が落ちているので有料サービスの領域が以前から変わっているのかもしれません。
テクニカル分析
■YALA日足チャート
昨日になんと+30%程という伸びを見せ、2020/12初旬につけた最高値を更新しました。1月中頃にMACDが一時的に方向感が無い感じにはなりましたが、今は上に方向付いた形です。テクニカル上は上昇トレンドの中にいますが、一時的にボリンジャーバンドを出ているので短期的には落ち着く可能性も出てきているかと思います。
今のタイミングで飛びつくのはちょっと怖い感じもしますが、こういった力強い伸びで最高値を更新したタイミングは更に連日更新し続けて、買い場が無いようなこともよく起こるため、機会損失を恐れる気持ちが有るようであれば長期的に考えて今のタイミングで少額だけ投資するのはアリだと思います。
まとめ
私はこの銘柄持っていませんでしたが、少額から投資を始めていきたいと思います。
最近IPOしてからあまり注目も集まっていない割に、ファンダメンタルは営業利益率50%程を始めとしてかなり長期的に期待できる銘柄かなと思います。まだ時価総額も小さく伸びしろはたっぷり有ると思います。
また、今は最高値を突破したばかりというものの今後も連騰する可能性もあるので、テクニカル上はちょっと投資タイミングが遅いですが未だ上昇トレンドが開始したところなので、少額からの投資はアリだと思います。
くれぐれも投資は自己責任でお願いします。
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