グロース銘柄下落の背景には金利の上昇?
本日の市場動向
0:55現在のアメリカ市場は以下のように動いています。
昨日はハイテク銘柄が一時-2.5%ぐらいまで下がりましたが、その後米中央銀行(FRB)のパウエル議長の発言を受けて小幅安で済んだ形となりました。
本日は引き続きハイテク銘柄の下落が続いており、セクター的にはエネルギーや金融などのバリュー銘柄へのローテーションが進んでいる形に見えます。
日経平均も3万円を割り、米ハイテク下落の影響が出てきているかと思います。
ただ、VIXは相変わらず20前半と低いのが個人的には気がかりです。まだVIXの上がりしろ、相場の下がりしろは残っているように思います。
パウエル議長の発言要旨
昨晩はかなりの下落局面からのスタートでしたが、パウエル議長の鳩的発言を踏まえて一旦下げ止まる形となりました。
要旨としては以下となります。
・「経済にとって最も重要なことは人々がワクチンを接種すること」
・「完全な回復には程遠い」
この発言を元にまだ金利の上昇はまだ先という見方が強まり、下げ局面でしたが安堵感が広がったものと思います。
ただ裏を返せば、ワクチン接種が完了したら金利上昇の可能性も高まると言えます。現在の世界のワクチン接種率を見ると以下のようになっています。
日本はいまだにワクチン配布が進んでいませんが、イスラエルでは84%、アメリカでも19%が接種済みです。昨年末から開始して今の水準なので、間違いなく今年中にはコロナ禍は収束するものと思います。
コロナ禍が収束して失業率が下がってくると金利上昇の可能性も高まります。株式市場は半年先の景気を織り込むと言われますが、金利上昇局面では株式市場が低迷し始めることが予想されます。今まで株価はバブルの様相を呈していましたが、案外株から退避するチキンレースは開始直前なのかもしれません。
グロース銘柄下落の背景には金利の上昇?
2020年はグロース株がバリュー株を大幅にアウトパフォームしましたが、今はコロナ禍が収束に向かうにつれて、まだ株価が回復していない銘柄に資金が集まっているという見方が主流かと思います。
別の見方として、米国債金利の上昇がグロース銘柄下落の背景としてあるということもあげられるかと思います。
今現在の米10年国債利回りのチャートを見ると、昨年8月に0.5%だった金利が今では1.4%に迫る水準まで上昇しています。
■米10年国債利回り 日足チャート
特に2月に入ってからの上昇が際立っています。
金利の上昇はグロース銘柄にはネガティブな影響が出ます。
金利が上がるとリスクの高い株式よりも債権に資金が流れて株式のパフォーマンスが下がるというのはよく聞く話かと思いますが、中でもグロース銘柄への影響は大きいです。
この理由は、グロース銘柄はまだ利益が出ていない状況でも5年後10年後に出るはずの利益を先に織り込んだ株価になり、高PERだったりと割高になりがちです。先の利益と金利から「現在価値」を逆算で求めると、金利が上がるとグロース株は低く見積もられてしまうので、金利上昇局面ではグロース銘柄のパフォーマンスが下がる傾向にあります。
株の値動きを追う際にこのあたりも頭に入れておく必要があるのかなと思いました。
本日は以上です。
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