ときわの米国株資産運用

ときわの米国株資産運用

米国株小型成長株分散投資を中心としつつ日々の資産運用結果を報告します。ファンダメンタル、テクニカル分析も交えて日々オススメ銘柄紹介等、役立つ情報をお伝えしていきます。投資は自己責任でお願いします。

【銘柄分析】ケイデンス(CDNS)の企業分析

ケイデンス(CDNS)(Cadence)について

ケイデンス半導体設計や電気機器の回路設計作業を自動化支援するためのツール、ソフトウェアを販売する会社です。

私が勤めている会社でも設計ツールとしてケイデンスのソフトウェアを使用しています。

 

この業界は昔から数社の企業による寡占状態が続いており、その中でもトップクラスのシェアを誇り成長し続けている企業です。NASDAQ100にも選出されています。

今日はそんなケイデンスについて分析します。

 

 

ファンダメンタル分析

 

ウェブサイト
電話番号
+1 408-943-1234
従業員数
8,100
代表者役職名
Independent Chairman of the Board
代表者氏名
John B. Shoven
業種
ソフトウェア
時価総額(百万ドル)
31,025.50
売上高(百万ドル)
2,336.32
企業価値(EV)(百万ドル)
30,415.52
当期純利益(百万ドル)
988.98
EBITDA(百万ドル)
623.21
事業概要
ケイデンス・デザイン・システムズCadence Design Systems, Inc.)は電子製品の設計ソリューションを提供する。
事業内容
同社の製品カテゴリーには、機能検証、デジタル集積回路(IC)設計とサインオフ、カスタムIC設計と検証、システム相互接続と解析、知的財産(IP)などがある。機能検証製品は設計回路またはソフトウェアの検証に使用される。デジタルIC設計製品は実装前の正確性を検証できるデジタル回路またはICの実行に使用される。カスタムIC設計と検証製品は、アナログおよびメモリ設計用トランジスタレベル等の回路の設計および物理的表現の作成に使用される。システム相互接続と解析製品はプリント回路基板およびICパッケージの開発に使用される。設計IP製品は機能ブロックで構成され、ICに統合して開発プロセスを進める。
決算概要
BRIEF: For the nine months ended 26 September 2020, Cadence Design Systems Inc revenues increased 11% to $1.92B. Net income before extraordinary items increased 26% to $416.9M. Revenues reflect United States segment increase of 66% to $794.5M, Asian Countries segment increase of 81% to $629.3M. Net income benefited from Restructuring and other charges (credits increase of 12% to $1.3M (income).

財務指標(実績)

粗利益率(%)
88.60
ROE(%)
58.32
株価売上高倍率
13.28
PER(倍)
31.55
PBR(倍)
14.80

損益計算書

(単位:百万ドル

2016/12 連
2017/12 連
2018/12 連
2019/12 連
同業種平均
発表日時
2017/02/01
2018/01/31
2019/02/19
2020/02/12
--
決算期 連・単
--
売上高
1,816.08
1,943.03
2,138.02
2,336.32
1,797.26
売上原価
256.49
237.39
258.75
266.36
567.53
520.30
553.34
573.08
621.48
521.76
営業利益
244.90
323.96
396.21
491.80
411.08
税引き前当期利益
237.15
315.05
376.39
478.97
391.29
当期利益
203.09
204.10
345.78
988.98
322.41
59.11
59.03
65.39
69.71
94.98
研究開発費
735.34
804.22
884.82
935.94
314.20
EPS
0.71
0.39
1.26
3.62
-0.26
潜在株式調整後EPS
0.70
0.38
1.22
3.53
-0.27
一株当り配当
0.00
--
--
--
0.47

貸借対照表

(単位:百万ドル

資産の部
2016/12 連
2017/12 連
2018/12 連
2019/12 連
同業種平均
465.23
688.09
533.30
705.21
590.50
短期投資
3.06
4.46
--
--
1,602.39
現金・短期投資
468.29
692.54
533.30
705.21
1,397.04
売上債権
157.17
190.43
307.14
314.76
406.53
39.48
33.21
28.16
55.80
76.37
その他流動資産
--
--
--
--
163.32
702.03
979.99
951.09
1,169.34
1,977.44
有形固定資産合計(純額)
238.61
251.34
252.63
376.20
480.50
無形固定資産
258.81
278.84
225.46
172.38
252.52
総資産
2,096.91
2,418.71
2,468.65
3,357.23
4,076.22
負債の部
         
短期有利子負債
--
--
--
--
193.56
流動負債合計
585.56
642.40
708.98
672.39
975.06
固定負債(長期借入負債)
643.49
644.37
345.29
346.02
1,129.71
負債合計(有利子負債+支払手形)
693.49
729.37
445.29
346.02
1,227.00
繰延法人税
--
--
--
--
51.77
少数株主持分
--
--
--
--
40.15
その他負債
126.08
142.75
125.98
235.92
461.53
負債及び少数株主持分の合計
1,355.14
1,429.51
1,180.25
1,254.33
2,569.63
資本の部
         
資本金
1,820.08
1,829.95
1,936.12
2,046.24
469.00
資本余剰金
--
--
--
--
1,021.34
利益剰余金
136.90
341.00
772.71
1,761.69
321.66
純資産合計
741.77
989.20
1,288.40
2,102.89
1,506.58
負債及び資本合計
2,096.91
2,418.71
2,468.65
3,357.23
4,076.22
--
--
--
--
--
総資産経常利益率
9.69
8.44
14.01
29.46
7.91
27.38
20.63
26.84
47.03
21.40
発行済み普通株式合計
278.10
282.07
280.02
279.86
174.86
発行済み優先株式合計
--
--
--
--
2.38
従業員数
7,100.00
7,200.00
7,500.00
8,100.00
4,874.62

キャッシュ・フロー

(単位:百万ドル

2016/12 連
2017/12 連
2018/12 連
2019/12 連
同業種平均
営業CF
444.88
470.74
604.75
729.60
538.15
投資CF
1.36
-191.21
-173.85
-105.71
-186.78
財務CF
-592.70
-70.15
-567.94
-443.89
-181.16
465.23
688.09
533.30
705.21
610.98

 

一言でいうと超健全な財務諸表です。

営業利益率が約21%と高水準であり、増収増益を連続で達成中です。

特に特徴的なのが売上原価や粗利益率で、見たことないような高水準でかなりの利益を載せて商売出来ていることがわかります。

また売上高の4割ほどを研究開発費にまわしており、さらなる飛躍の種を撒いてると言えます。

 

Y/Yの売上成長率は10%程と他の成長株と比べて劣りますが、これはEDA業界が寡占状態になっており、業界の成長率に合わせてケイデンスの売上も上がっている状態になっているためです。

半導体設計や回路設計は今後もなくてはならない分野ですので、成長率が低くても堅調に伸びていくことが期待できます。

 

時価総額がそこそこ大きいので急な株価の暴騰は今後見込めにくいかと思いますが、CADは半導体設計や回路図設計等で必須のツールであり、今後も需要増加は見込めるため、長期的に伸び続ける株と思います。

 

同業他社としてはシノプシス(SNPS)という銘柄があり、シノプシスのほうが売上は大きいですが利益率はケイデンスのほうが高く、一概にどちらが優れているということは言えません。株価の推移もこの2銘柄はかなり相関性が高いです。

ケイデンスシノプシスとMentor Graphicsという3社が3大EDA会社と呼ばれていますが、Mentor GraphicsはドイツのSiemensに買収されました。Siemensはドイツ有数の製造業であり、数々の事業を持ちますので同じ尺度で比べることが難しくなってしまいました。

 

 

 

テクニカル分析

最近米国株式市場全体が低迷していることもあり、ここ一週間で下落を続けています。

 ■ケイデンス(CDNS)日足チャート

f:id:ekeche:20201023223758p:plain

 

MACDデッドクロスを形成したことと、同時にRSI50を下回ってしまったということで、私のルール通り少し売ることにしました。

また相場が落ち着いたときに買い増しできればと思います。

 

 

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