ときわの米国株資産運用

ときわの米国株資産運用

米国株小型成長株分散投資を中心としつつ日々の資産運用結果を報告します。ファンダメンタル、テクニカル分析も交えて日々オススメ銘柄紹介等、役立つ情報をお伝えしていきます。投資は自己責任でお願いします。

【銘柄分析】ピンデュオデュオ(PDD)の企業分析【中国EC企業】

目次

ピンデュオデュオ(拼多多、PINDUODUO)とは?

2015年に設立され、2018年7月にNASDAQに上場した中国のEC企業です。中国のEコマース市場においてはまだ比較的小規模な企業ですが、WechatやQQ等の中国SNSを組み合わせた共同購入システム等、第2世代のECビジネスを運営しており、収益化はまだですが売上成長率はかなりのもので急成長しています。

ピンデュオデュオの具体的なビジネスの概況等は以下の記事にわかりやすくまとまっていましたので紹介させていただきます。

www.cbn.co.jp

 

 

最新の決算の結果を受けて株価が急騰しているようですのでファンダメンタル、テクニカルを見ていきたいと思います。

 

ファンダメンタル分析

 

 以下は楽天証券より抜粋です。

ウェブサイト
電話番号
+86 21-5266-1300
従業員数
5,828
代表者役職名
Chairman of the Board
代表者氏名
Zheng Huang
業種
インターネット サービス
時価総額(百万ドル)
160,733.40
売上高(百万ドル)
4,559.08
企業価値(EV)(百万ドル)
154,579.80
当期純利益(百万ドル)
-1,053.88
EBITDA(百万ドル)
-1,194.96
事業概要
ピンドォドォ(Pinduoduo Inc.)は電子商取引プラットフォームオペレータである。
事業内容
同社はモバイル電子商取引プラットフォームであるPinduoduoを提供する。同社のプラットフォームはバリュー・フォー・マネー商品とインタラクティブ・ショッピングオプションを提供する。そのプラットフォームは広範囲製品の仮想バザーに類似し、個人とチームの両方の購入オプションを提供する。同プラットフォームは衣類、靴、バッグ、育児用品、食料、飲料、新鮮な農産物、家電製品、家庭用品、化粧品、スポーツ用品、フィットネス用品、自動車用アクセサリなどの製品を提供する。同プラットフォームはWeixin Pay、QQ Wallet、AlipayApple Payなどのオンライン支払いオプションを提供する。
決算概要
BRIEF: For the six months ended 30 June 2020, Pinduoduo Inc- ADR revenues increased 58% to RMB18.73B. Net lossincreased 74% to RMB5.02B. Revenues reflect Onlinemarketing services increase of 50% to RMB16.55B,Transaction services increase from RMB822.9M to RMB2.19B.Higher net loss reflects Sales and marketing expenses -Balanci increase of 50% to RMB15.93B (expense).

財務指標(実績)

粗利益率(%)
78.97
ROE(%)
-32.06
株価売上高倍率
35.26
PER(倍)
--
PBR(倍)
41.85

損益計算書

(単位:百万CNY

2016/12 連
2017/12 連
2018/12 連
2019/12 連
同業種平均
発表日時
2018/07/23
2018/07/23
2019/03/13
2020/03/11
--
決算期 連・単
--
売上高
76.02
258.16
1,983.56
4,363.61
5,448.24
売上原価
87.01
106.99
439.23
917.66
2,543.07
27.64
218.64
3,008.08
4,121.09
1,269.21
営業利益
-43.09
-88.18
-1,632.77
-1,236.07
933.75
税引き前当期利益
-43.96
-77.73
-1,544.69
-1,008.69
1,125.21
当期利益
-43.96
-77.73
-1,544.69
-1,008.69
929.26
0.11
0.34
0.90
2.62
266.85
研究開発費
4.40
18.98
168.31
558.83
998.69
EPS
-0.04
-0.07
-2.10
-0.87
-0.66
潜在株式調整後EPS
-0.04
-0.07
-2.10
-0.87
-0.68
一株当り配当
--
--
--
--
0.38

貸借対照表

(単位:百万CNY

資産の部
2016/12 連
2017/12 連
2018/12 連
2019/12 連
同業種平均
190.10
470.03
2,059.53
828.55
2,035.04
短期投資
41.77
7.68
1,109.84
5,068.92
3,422.72
現金・短期投資
231.87
477.71
3,169.37
5,897.47
3,867.18
売上債権
16.20
91.21
213.18
526.48
1,041.71
--
--
--
--
187.34
その他流動資産
1.77
1,444.93
2,395.05
3,969.38
352.69
252.56
2,019.24
5,874.63
10,486.00
5,398.38
有形固定資産合計(純額)
0.32
1.43
4.23
80.22
1,895.03
無形固定資産
--
--
375.15
286.46
894.48
総資産
255.04
2,046.39
6,280.57
10,924.95
10,995.58
負債の部
         
短期有利子負債
--
--
--
--
219.67
流動負債合計
203.70
1,861.19
3,542.94
6,574.13
2,295.14
固定負債(長期借入負債)
0.00
0.00
0.00
747.89
1,200.84
負債合計(有利子負債+支払手形)
0.00
0.00
0.00
876.99
1,303.02
繰延法人税
--
--
--
--
394.20
少数株主持分
--
--
--
--
839.91
その他負債
--
--
--
62.62
821.94
負債及び少数株主持分の合計
203.70
1,861.19
3,542.94
7,384.65
4,706.01
資本の部
         
資本金
0.01
0.01
0.02
0.02
599.42
資本余剰金
3.10
9.43
4,234.53
5,960.23
3,333.08
利益剰余金
-68.05
-158.34
-1,647.57
-2,627.98
3,482.76
純資産合計
51.34
185.20
2,737.63
3,540.30
6,289.57
負債及び資本合計
255.04
2,046.39
6,280.57
10,924.95
10,995.58
--
--
--
--
--
総資産経常利益率
-17.24
-3.80
-24.59
-9.23
8.45
-85.63
-41.97
-56.42
-28.49
14.77
発行済み普通株式合計
4,431.15
4,431.15
4,649.43
4,650.03
289.23
発行済み優先株式合計
--
--
--
--
1.29
従業員数
531.00
1,159.00
3,683.00
5,828.00
4,750.51

キャッシュ・フロー

(単位:百万CNY

2016/12 連
2017/12 連
2018/12 連
2019/12 連
同業種平均
営業CF
132.47
1,433.78
1,174.40
2,145.62
1,617.65
投資CF
-46.27
10.61
-1,141.23
-4,099.81
-991.72
財務CF
73.26
207.06
2,622.22
2,295.27
-96.63
198.73
1,839.75
4,617.17
4,827.45
2,023.53

 

 

まず気をつけて置きたいのが上記の数字はCNYです。現在7CNY≒1USDぐらいなので、ドル建てで考える場合は7で割ると丁度いいです。

売上成長率がかなり優秀です。年によってばらつきが大きいですが、100%を下回ることがなく、2018-2019では700%以上の成長を見せています。すばらしいことです。

また、粗利が非常に高く、少ない原価で効率良く売上を出している事がわかります。

 

時価総額は上場当初は3兆円程でしたが、現在約16兆円ぐらいまで膨れ上がっています。

アマゾン(AMZN)の時価総額が現在約160兆円、中国No.1のEC企業であるアリババ(BABA)の時価総額が現在約75兆円ぐらいと考えると、ここから更に急伸するのは難しく、伸びは鈍化すると思います。

もちろんここから更に時価総額を膨らませる可能性もありますが、今の水準から収益化も出来ていない時点で更に大きくなるのは、かなりハイリスクな気がします。投資する場合はこのあたりに注意する必要があると思います。

テクニカル分析

 ■ピンデュオデュオ(PDD)日足チャート

PDD

 

11/13に決算が発表された影響もあり、ここ3日で+50%株価が上に突き抜けている状況です。

10月上旬にMADDゴールデンクロス形成、RSIが50を突破し強気トレンド入りしていましたが、そのまま株価が2倍になった形です。この銘柄の存在自体は把握していましたが、あまりマークしておらず、波に乗ることは出来ませんでした…

今もなお強気トレンド継続中ですが、ボリンジャーバンドを上に突破しており今から波に飛び乗るのはやめておいたほうが無難だと思います。

まとめ

 

 私は今の所ポートフォリオに入れておらず、直近の株価高騰は眺めることしか出来ませんでしたが、今からこの波に乗ろうと買いに走るのはやめておきます。

投資ではできるだけ後悔しないように意識し、常に次のチャンスを狙って分析を継続するほうが後につながると思います。こういうチャンスはまた別の銘柄、別の機会にあると願って、少しでも勝率の高い取引を心がけて行こうと思います。

今後株価が下がって買い場がやってきたと思った場合も、下がった理由(業績?相場全体?)を慎重に見定めて投資していくことをおすすめします。 

 

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